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2012年1月30日月曜日

神様がもしも・・・。

金曜に訪問したのはキャンボゴプライマリースクール。

前日のマンモス校とは大きく異なる小規模校。

この日はこの地元のユースグループで頑張っているジョンという青年に誘われていった。

この小屋が校舎.
幼稚園から6年生までが通っている。

全校生徒はたった60名程

この日とても印象深かったのは、

どの先生も話の中に「神の話」を入れるということ。

学校方針なのか先生たち自身の信仰深さなのか、

どの話も最後は

「それらはすべて神に委ねられている」

「それらはすべて神のみぞ知る」

で締めくくられる。




この日の対象は小学5年生と6年生の28名。

一緒にいったジョンもHuman Resource Development(人的資源開発とか人材育成)

という分野の授業をするといって張り切って生徒に熱く語りかけていた。

完全にカラ回り系男子の匂いがプンプンするジョン25歳は

先生たちの影響をがっつり受けて

「何をすれば神様は喜ぶか?」

と、生徒たちに問いかけていた。

これと自分の人生を考えることはどう関係するのだろうか。


どうやらその正解は  「歌う・祈る・願う」  ことのよう。


私はキリスト教の教えなるものを全く詳しく知らないけれど

もしも、イエス様が松岡修造のような人物であった場合

「言い訳してるんじゃないですか?
できないこと、無理だって
あきらめてるんじゃないですか?
頑張れ頑張れ できるできる 絶対できる


 頑張れもっとやれるって!!やれる!

 気持ちの問題だ!頑張れ頑張れ そこだ!そこだ! 

 あきらめんな!絶対に頑張れ!

積極的にポジティブに頑張れ頑張れ! 


 北京だって…頑張ってるんだからっ!」

 ~ イエス〈修造〉様の言葉 ~


こんなことが書いてある聖書だったら、

今頃アフリカ諸国はすっごいことになっていたんじゃないだろうか。

向上心ありまくり、挑戦しまくりの強靭な人材の宝庫に・・・。

と、以前同期隊員と話していたことがある。

しかし、宗教とはそこに一筋でも救いを求めるものだから

これほどの拡がり方はしなかっただろうけども・・・。




続いて、HIV/AIDS予防啓発の分野に入るとジョンは

「全く予習してきてません」と言わんばかりのしどろもどろさで

なんと、明らかにかかってきていない電話を、さも、かかってきたかのように振る舞い

バレバレの小芝居と共に教室から逃亡してしまったため(ありえん・・・。)

そのまる投げされたバトンを拾いつつ

私がHIVの基礎知識とその後の人生プラン設計について授業をすることになった。


小規模校&田舎になると生徒は恥ずかしがり屋になる傾向にある。

「恋人が出来たら何がしたい?」の質問に

「車の運転がしたい」

と、とてつもなく小さな声で回答してくれた男子生徒がいて微笑ましかった。


 最後は、信仰深いこの学校で特に力の入る部分。

あなたの人生は、家族が、学校が、国が決定するのではない。

自分の人生を決めるのは、自分でしかない。


ここに「“神”が決めるものでもないんだ」も含めようかと、よっぽど思ったが

学校の方針らしきものを目の当たりにしていることもあり今回はやめておいた。

帰ってきて、何やら真面目ぶってメモをとるジョン。

彼は「心が変われば行動が変わる・・・・・・、人生が変わる」という言葉に


強く感銘を受け、その後しばらく興奮していた。


私から先進国の風を感じたらしい。・・・。
布ナプキン普及も細々とやっておりますよ~。

地元を愛するジョンに連れられ、母校の小学校と高校にも挨拶に行く。

是非、母校にも授業をしてほしいということで来週に来ることがその場で決定した。

長いその道中では地元の全ての人と話がはずむジョン。

地元ユースグループでも活発に活動しているようで、

「僕は地元を愛しているんだ。」「僕が頑張って地元に還元したい。」

この言葉を何度も聞いた。

そして

「今日は僕は自分の力のなさにとてもショックを受けた。

MIHARUの授業を、自分のものにしたい。」

という言葉を聞いた時は、活動終盤ということもありジーンとした。

(後で聞くとジョンは私を自分より年下の22~3歳だと思っていたらしく、
何やらそこがとてもショックだったようだ。
“31歳ですけれど、何か?” といったら、とてつもなく驚き、妙に納得していた。)


情熱と行動力をもつ人物に出会える幸運はケニアでも日本でも同じ。

また面白いことになりそうな予感がした先週だった。


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