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2011年7月12日火曜日

初体験。

HIV/AIDS教育キャラバンで先週から訪問している地域はすべてニャンザ地方。

『ニャンザ地方のHIV感染率=14.7%』

ここはケニアでも最もHIV感染率の高い地域である。

もちろん教えている生徒の中にもHIV陽性の生徒は何人かいる。

13~15歳である彼らのHIV感染経路は母子感染。

全くめずらしいことではないし、誰が陽性かと特定するものでもない。


授業のなかでは細心の注意を払いながら、事実を伝えていく。


HIV陽性でも、陰性でも。

だれでも恋愛できる。だれでも結婚できる。



そして、妊娠や出産でさえも正しい治療を受けて、しっかり薬を飲むことで

胎児、新生児への感染を防ぐことは可能である。


その子の将来のために最も強調する部分でもあるが、

それは同時に

『母親が予防しなかったから自分はHIV陽性なんだ。』

『母親が早めに治療さえ受けていれば、
 僕はHIV陽性になんてならずにすんだのに。』

という認識にもつながるのだ。


HIV陽性の生徒に対面して行うHIV/AIDS授業。

日本では経験できない、初めてのこと。


楽しそうにグループワークで発言したり、皆の前で発表したりする生徒たちの中にもHIV陽性の子はいる。

その子の笑顔が全てを受け入れたゆえのものなのか、まだ何も気付かないだけのものなのか。


考えることが、いっぱい。

本日の青空教室は急斜面
















野放しのギャラリー約200人が取り囲む中で授業。




本日も予定外の青空教室、生徒たちは今日も元気いっぱいだった。

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