2011年6月29日水曜日

Tシャツ探して三千里。

本日はチャリティTシャツの納品のためにTシャツ会社本社のあるナイロビに日帰りで行ってきた。

本日の納品を終えても、まだ終わらないTシャツの旅。

しかし、ようやく後少しのところまで来た。

長期間にわたっている原因はTシャツの在庫不足である。

「ネイビーブルーもスカイブルーもTシャツ市場にないんだよ。」

ということなので、本日はそれを自分の目で確かめようと

おっちゃん行きつけのTシャツ卸屋めぐりをした。

行く先々で「どうだね。質のよいネイビーブルーは入ったかね?」と挨拶を交わすおっちゃん。

もう、どこの店でもお馴染みのようだった。
2時間ほどかけてナイロビ市内にそれぞれが離れて点在する7店を歩いてまわったため非常に疲れた。


結論からいうと、ネイビーブルーは本当に入手困難だった。

バカでかいXXLはあってもSMLがない。

しかし、今日は一軒だけ在庫のある店があった。




おっちゃんは、非常に非常に喜んでいた。

それが商売とはいえ、おっちゃんの頑張りを見て「ありがたいなぁ」としみじみ感じた。




このプロジェクトが始まって3ヶ月。

被災地は今、どんな様子だろうか。

2011年6月27日月曜日

第2回サッカー大会inナロク。

金曜から前泊し、昨日は同期隊員の任地ナロクでの第2回サッカー大会に参加してきた。

今回で2回目となる今大会はナロクにいる3人の隊員のそれぞれの職種(環境教育、エイズ対策、村落開発普及員)の活動が盛り込まれ、VCTテント、環境教育絵の展覧会、日本紹介、ファッションブース、PRAY FOR JAPANブース、他隊員の活動紹介ブースなども加わり第1回からさらにグレードアップし、内容盛りだくさんの1日となった。(第1回サッカー大会inナロクの様子はこちらから)

主催者の皆さん、本当にお疲れ様でした。
今回も本当に貴重な経験ができました。
そして、サッカーチーム、サムライジャパンの皆さんもお疲れ様!

前夜が停電だったため、当日の朝せっせとみんなで準備。
この時点で開始予定時刻を30分過ぎてる・・・。

どのブースも大賑わい!

ケニア産を身にまとったファッションショーも開催された

1週間前にダンサーアベダス師匠に弟子入り。
HIPHOPに挑戦!超楽しかった~!
私の担当したモバイルVCT
1日で多くの人がHIV検査をしてくれた
ステッカー配布&ポスターもいたるところに貼ってもらった。
VCTには大勢のケニア人に加え、多くの日本人も来てくれた。

検査を受ける前の緊張感。
「もしも陽性だったら・・・。」という、どうしようもない不安感。

身に覚えがあるとかないとか、そういう次元を超えて、
今までに性行為の経験がある人であれば調べてみないとわからないのがHIV。

二本松訓練所時代に同期エイズ対策隊員と共に
「エイズ基礎講座~コンドームがなければ人類は滅びている~」を開講した。
そこには100名を超える協力隊員が受講してくれて、活発な意見交流をしてくれた。講座後にも多くの隊員が個人的に質問に来てくれた。

「協力隊OBの中にも、派遣中にHIVに感染した人がいた。」
そういった事実を聞いたことがこの開講のきっかけだった。

世界のHIV陽性者の60%以上が住んでいるアフリカ地域をはじめ、
感染率の高いアジアに派遣されることの多い協力隊。
そこで2年間生活する以上、現地の人と恋に落ちる隊員がいてもまったく不自然ではない。
そしてそれは協力隊時代の2年間に限ったものではなく、日本に帰っても同じこと。

陽性であっても日本では治療も薬も無料。
子供だって産むことができる。
陽性であっても、元気に暮らしている人はいっぱいいる。

VCTはアフリカにいっぱいある。
日本でも保健所をはじめとする多くの場所で無料検査できる。








ところで



あなたは、HIV検査受けたことありますか?



自分自身を振り返る長い長~い15分間。(日本では検査結果が出るまで通常2週間)

その結果が「陰性」であっても「陽性」であっても

その過程は、自分と相手をもっと大切にできるきっかけに必ずなる。



2011年6月25日土曜日

無関心。

『街角広告なんて、見てもらえないことのほうが普通。見てもらえたとしても、一瞬。』

NHKプロフェッショナルでカリスマアートディレクターが言ってた言葉がずっと頭に残ったまま
少しでも無関心の大衆の目線に引っかかるポスターを考えていた。

含めた情報
<ケニア政府が発表している最新の感染率は近年再び増加して7.1%です>
<各地方別の感染率:ニャンザ14.9%、ナイロビ8.8%、コースト8.1%、リフトバレー6.3%>
<しかし、HIVに感染している84%の人々は、まだ感染に気づいていません。エイズの症状が出た時点でようやく感染していたことに気づきます。新規感染者の44%は異性間性行為で感染しています。何も特別な人たちではなく、あなたと同じ様に恋人や配偶者のいる人たちです。“自分のHIVステイタスを知っておくこと”“コンドームを使用すること”これはケニアで生きる私たちにとって当然のマナーです。また、もしあなたがHIV陽性であったとしても、現在は治療を受けることによってあなたの人生をたっぷり楽しむことが可能なのです。>(赤黒2色)



こういった情報は、HIV/AIDSに関心のある人ならすぐに知り得る情報である。

HIV/AIDSについては毎年保健の授業で扱っていたこともあり、この分野の情報には敏感だった。
しかし、それより以前の大学時代、高校時代を振り返ってみると無関心だったためまったく記憶がない。

ケニアで確実に増えだしている感染者も、きっとそういった無関心の人々なのだろう。
以前も述べたがHIV教育とは、感染する前に自分のこととして捉えさせること。
教育に加えて急務なのは、無関心である一般大衆の目線を何らかの手段でHIVAIDSに向けさせること。
しっかり向き合いさえすれば、現状を示す情報から深刻さが伝わり、自身の行動変容に繋げざるを得ない問題であることは確かだ。
比較的意識の高い病院や地域の保健関係コミュニティに集まる人々向けではなく、自分には関係ないと思い込んでいる一般大衆向けの活動の必要性をいつも感じながら、
考えたポスターを電車のつり革広告ならぬ、マタツのシートや天井、側面に貼るステッカータイプにもしてみた。
マタツでの長時間の移動中少しでも視野に入れてもらいながら、下車する時に少しでも脳裏に残ればいい。

VCTのこと』、『HIVのこと』、『恋人のこと』、『コンドームのこと』、・・・・・。

それらを踏まえて、自分としてどうすべきか。
考えるきっかけがとなればいい。


昨日、その第1号をナイバシャに帰るマタツの壁に貼った。
同期隊員も任地で貼ってくれたようだ。 
JICA事務所の壁にも貼っていただいた


一人でも多くの新規感染の予防に繋がれば、うれしいのだけど。

2011年6月24日金曜日

個性。

ナイロビに同期隊員があつめられ中間報告会が行われた。

JICA事務所所長をはじめボランティア調整員さんたちも見に来てくださり、
色んなアドバイスや質問をいただいた貴重な時間となった。



『非常に幅広い活動をしておられますね。』

ほとんどの同期隊員が言われていたコメントの前置きである。


サッカーしたり、日本語教室したり、歌ったり、体操したり、掲示物を作ったり、ケーキ売ったり、
ダンスイベント開いたり、妊産婦に的を絞ったり、たっぷり子供と触れ合ったり・・・・

みんなが様々なバックグラウンドを持ちながら自分の職種の中で、自分なりのアプローチ方法を考え出していて、
どの隊員の個性も色濃く出ていて興味深かった。

今回の中間報告会を振り返り、以前好きでよく見ていたNHKの『爆問学問 日本の教養』という番組の、「個性って何だ?」という回を思い出した。
結局その番組の中では答えが出なかったのだが、爆笑問題と京都大生のやりとりをみながら私なりにも「個性ってなんだ?」と考えた。

「個性は誰にも必ずある、しかし時にないとみなされることもある。

 個性が強いとか弱いとか、あるとかないとか。
 差があるとしたらそれは単に発信力の差ではないだろうか。

 自分の内に秘めたもの(個性)を外部に発信するパワーがあるか、否か。
 自分を表現する術を持っているか、否か。

 そうすると結局個性とは他者に理解されてこそ存在が認められるものになってくる。
 言葉でも文章でも歌でもダンスでも写真でも料理でも・・・。

 世の中にはきっと眠ったままの、どこにも発信されないままの個性がきっと山ほどある。

 学校という枠で見た時、それらを全て引き出し表現させることは到底難しいことで
 目の前にいる生徒の個性や才能を学校の中だけで判断してしまうことの怖さ、
 生徒自身にもそう認識させることの怖さを忘れちゃいけない。

 色んな個性を受け入れるこちらの姿勢も必要になってくるし、
 そうなると発信力や表現力を鍛えるための教育のあり方って・・・・」


と、まぁあれこれ考えていたことを思い出した。


そういった意味で、同期隊員の活動からは大きな発信力と表現力を感じた。

インプットとアウトプットのうまさ。

国内訓練中に感動するほど同期隊員のすごさを実感したが、
派遣されて自分を出していかねばならない生活環境によって、
さらに発信力も表現力も磨かれている感じがした。

ますます個性が強くなっていた。



それが日本社会(日本人男性?)に受け入れてもらえるかどうかは別として。苦笑

いい機会だった。


Because I LOVE YOU!!

HIV予防啓発の一環として若者と話していると、
実際のところVCT(HIV検査)に行ったことのない層が圧倒的に多いことを思い知らされる。


そして、SEXの際にコンドームを使用しない層も非常に多い。

その理由が無料で支給されるコンドームが不足しているからだという若者さえいる。


15~65歳の10人に1人がHIV陽性者というケニアの現状なのだから、

『SEXしたけりゃ、コンドームくらい自分で買え。その金もないなら、我慢しろ。』

ということに尽きるけど、それが出来たら苦労していないというのも現状である。


以前にも書いたが、


村に行くと地元では人目が気になるため検査へいくこと自体を躊躇したり、
HIV検査に行きたくても自分が陽性者だと疑われることを恐れたり、

コンドームを使いたくても自分が不特定の者とSEXしている遊び人だと思われたくなくて

言いだせないという若者がかなり多くいる。


これは、なにもケニアに限ったことではなく感染率の違いこそあれ日本も同じである。


HIVは感染経路がはっきりしている予防可能な感染症である。
欲求や感情に左右されて感染してはならない。
発見されてから30年も経過しているのに、
人類はいつまでもHIVウィルスに弱味に付け込まれ、
振り回されている場合ではないのだ。
(さて、私は一体誰目線で話しているのでしょうか。笑)

というわけで今回、これに伴いケニアの未来を担うカップルのための代弁ステッカーなるものを考案した。

日本でも飲酒運転撲滅キャンペーンなどで、飲み会の席で使える『私、本日ドライバーのため飲めません。』と、
やんわりとアルコールを断れるステッカーがあったが、そこにヒントを得た。

これから交際するであろう若者たちや、HIV陽性の人々、
すでに付き合っているけれど『コンドームつけよう!』『VCT一緒に行こうよ!』と言うのに抵抗を感じているカップルの気持ちを代弁できちゃうステッカー。


『Because I LOVE YOU !!』



何たって、そこには『愛』があるのだから。

今回の中間報告会でも発表し、JICA職員やエイズ対策隊員からも多くの賛同を得ることが出来た。

ナイロビで配布の準備を済ませ、これからVCTを受けに来た人や、学校教育プログラムやイベントで他の隊員の協力をもらいながら出来るだけ多くの人に配布しようと考えている。


近くのホテルなどにもコンドームとセットにして置いてもらえればより効果が期待できるかな。




2011年6月19日日曜日

アフリカチャイルドデーイベントジャック。

さて、アフリカチャイルドデーのイベントの日。

予定していた布ナプキンの配布が不可能とわかった朝。


実は、即効、家に帰った。

ならば一度、やってみたいことがあった。

以前、同期隊員ブログで紹介されていた

「ラジオ体操」である。



今日は多くの来賓と学校関係者、支援団体、約700名の生徒が集まり、音響設備も整った大イベント。

それをやる絶好のチャンス到来!

そう思ったが最後、道端のケニア人たちにジロジロ見られながら家まで爆走してかえり、

大急ぎで「ラジオ体操 英語版」の音源をCDに焼付けて、また爆走して会場に戻った。


15チームの発表や数々の来賓の挨拶が延々と続く当日のプログラム。


しかし、私は知っている。

当日のプログラムなどあってないようなもの。

なぜなら、ここはケニアだから。

今日はそれを逆手にとって

「日本の有名なエクササイズを、子供たちに紹介したいんだけど5分もらえない?」

との、いきなり主催者に交渉した結果、あっけなくOKがでた。

素人名人会の飛び入りさんのごとく「おっしゃ~!」と、気合を入れて

「元気ですかぁ~!!?」
乏しいスワヒリ語力を満面の笑みと
ビックボイス&ビックマウスでごまかしながら登場。
 
今日という特別な日のために
ナイバシャ市の子供たちの健康を願って
日本の体操を紹介にやってきましたよ~!
HIV教育や布ナプキンなんかもやっております!
みんな!日本のお姉さんと一緒に体操しようよ!

かかとも最高点まで上げて

上体も限界まで下げて

指先も目線も大空いっぱいに
もちろん終始
スマイリーキクチ顔負けの
笑顔全開で!
連絡待ってま~す!さよなら~!

発表者の中で唯一、来賓にお尻を向け続けてしまったが、外国人ということでOK。

唯一の外国人というだけでもインパクトは大きく
なんと終了後には、3校の学校関係者、2つの孤児院、1つのNGOから
「出張ラジオ体操」&「HIV教育&布ナプキン紹介」のオファーをゲット!

多くの生徒からは握手と電話番号を求められ、
「押すな、押すな。」と、しばしのスター気分で勘違いしながら帰宅。

手ごたえ十分の達成感があった。


しかし、夕方から足に違和感、、、、次の日は筋肉痛に襲われ・・・。

まさか、昨日のラジオ体操が・・・。

ああ、体育教師の面影は何処へ・・・。

ラジオ体操にも準備体操が必要な年齢に差し掛かった。

2011年6月17日金曜日

アフリカンチャイルドデー。

本日はアフリカンチャイルドデーのイベントがあった。

昨日作った布ナプキンの説明用紙と、
配布用のプリントと、サンプルを持って家を出発。

9時半開始と聞いていたので10時半にいったら、
やはりまだ準備中だった。

まだ、読みがあまいようだ。

そして、衝撃の事実が待っていた。

「今日は布ナプキンの配布はなしになったのよ。」

と、朝一番におばちゃんがいったのだ。

「なんやて~~!?」

どうやら昨日会議があり、その中で決定したらしい。
しかも、
今日のイベントにはエスタは公務で来られないとのこと。


しかし、今日のイベントの様子を見て納得した。

今日のイベントはナイバシャ内の各学校から選抜された
約700人ほどの生徒たちが多くの来賓の前で、
歌や踊りや詩を披露するというものだった。
そう、そこには「あなたパンツちゃんとはいてるの?」
なんてことは、間違っても聞いちゃいけないような
お嬢たちが大勢集まってきていたのだった。

結局このイベントに向けて作られた
200枚を超す布ナプキンは今回は活動紹介だけして、
日を改めて布ナプキン&どすこい大相撲ナプキンを
本当に必要とする村の子供たちに届けることが決まったらしい。

これには、私も同感だった。


が、
本日集まったこの女子たちには政府から
使い捨てナプキンとパンツの親切パッケージセット
なるものが贈られるようで・・・・

この子達に  
あげる必要なくね!?
せめてパンツだけでも
村の子供にまわしたって~

と、コンマ2秒後には思ったが、何とか自分の中で収めた。

政府や援助団体や学校のゴチャゴチャした関係の中で、そうなっているのだろう。

貧しいこと、病気であること、HIVであること、瀕死の状態にあることは

援助してもらえる十分条件ではない。

援助や支援を受けるためには能力、コネクション、環境など色んな条件が必要になってくるのだ。

さて、本日のイベントで各学校から披露された芸は多くの練習を積んできたのが伺えて、
どれも本当に素晴らしいものだった。

このままでステージを一周
マーベラス!

ケニア式は最初から
立ったまま組み立てます。
しゃがむことがない。
土台がえらいことになってる


みんなでお歌の披露
ケニア人にとっても
マサイのダンスは伝統的パフォーマンス




来賓テントに向かってのクライマックス!
子供たちの発表を見つめる来賓の方々。
中央に座っている女性は、なにやらとても険しい表情。
と思ったら、あ、、これ私のカウンターパートでした。

こういった公務で事務所にいないことが多い彼女。
保健省からのレターを読んでいるところ。
この後、即帰っていった。
















さて、実はここからが今日一番の衝撃である。

合計15チームほどのパフォーマンスが行われた中で終盤に呼ばれたチーム。

「さて~、お次はナイバシャボーイズ!! 
 ストリートチルドレンのみんなだ~~!!」

って明るいMCに続き、本当に出てきたし。

確かに普段町で見かける顔が勢ぞろいしてる。

あんたらこんなとこで何やってんの!?
って、普段もよく感じてるけど・・・。
この赤いタンクトップの兄ちゃんが
ほとんど1人で話して歌ってます
彼らは本日集合して初めて打ち合わせた風の出し物(主に入退場)をして
最後に「今日は招待してくれてありがとう!」と
来賓に向かってこの赤い兄ちゃんがお礼を述べていたのが印象的だった。

観客が割りとよく笑っていたのは、彼のアドリブになのか、完成度の低さになのか、
はっきりと判断できず、それもなんとも言えぬ違和感があった。

その後、水をもらって彼らはやっぱり町に帰っていった。

多くのストチルの子供たちは援助団体によって学校に入学させることができても、
すぐに逃げてしまい町の生活に戻っていくらしい。
そっちのほうが1日20シルでも自分でお金を稼ぐことができるし、自由だからとのこと。

自分で選んでいるんだとしたら、この子達は本当の人生の楽しさを知らずに生きていくことになる。

シンナーやボンドで脳を麻痺させなくても、自分には困難を乗り越える力が備わっていることを知らず。

それを乗り越えた時の喜びや仲間は何ものにも変えがたいことを知ることもなく。


ストチルになった入り口はそれぞれ違うと思うが、町で生きていけるからって彼らは決して強くない。



今日は、アフリカンチャイルドデー。

「ただ生きる」のではなく、「どう生きる」のか。

アフリカだけでなく、

世界の全ての子供たちが

そう考えられるようになるのはいつだろうか。





今日の自分の活動については、また次回。 
明日は中間報告会、来週は健康診断でナイロビに行ってきます。




2011年6月16日木曜日

新型布ナプキン。

ケニアの田舎の地域では、ナプキンが買えないために生理期間は
「体調不良」や「無断」で学校を欠席する女子が多くいる。

実際、学校を訪問した際に何の前触れもなく学校長からその問題点を聞くことがあり、
チャリティ団体が使い捨てナプキンを無料配布する活動も連日新聞に載っている。

しかし、私の知っているナプキンは全てパンツに装着するタイプのものである。

「果たしてナプキンも買えない子が、パンツをちゃんとはいているのだろうか。」

という疑問を以前から感じていた。

今日一緒に活動していたおばちゃんの話によると、
「ショーツはいてない子なんて、村に行けばた~くさんいるよ」とのこと。
それはスカートの下に何もはいてないということを意味し、
普段はたいして支障ないけど、生理になんてなろうもんなら絶対外出できない。
とのことで、なんか同じ女性としてショックでもあった。普段は支障ないってどうよ・・・。

その真相を確かめるより前に、

「ならば新型布ナプキンを考案するしかない!」と考案し続けていたある4月の夜、

新型布ナプキンが突然誕生した。

その日の夜は同期のマリ隊員とサチコ隊員が来ていた。

うちにあるナイバシャはナイロビから近いということもあり、ナイロビ市内の夕方の大渋滞(2~3時間はザラ)を避けるべく、訪問者が突然やって来ては突然泊まっていくということがよく繰り返されている。

真面目な私たちの話題は自然と布ナプキン開発の話へ。


そしてあれこれアドバイスをもらい、考案したものがコレ。





ジャ~~ン!(立体写真)

こんな感じ
どうですか、皆さん。ふんどしを思い出させるこのデザイン。

名付けて「どすこい大相撲ナプキン」なんていかがでしょう。のこった、のこった、なんつって。

決してふざけているわけではないんです。(そうとられても仕方ないですが・・・)


なんと、この新型布ナプキン!走り回っても、前転してもズレないという優れものです!

しかも、3つ折りなので1枚で面を換えながら3回も使えます。1日チェンジいらず!

そして、洗濯して庭先に干していても四角形なのでナプキンと思われない!


「この制作費と洗濯する労力があれば、私パンツと使い捨てナプキン買うわ!」というそこのあなた!

残念ながらこれは、あなたのようなネット環境を持っている女性を対象としていません。


パンツがなくてもOKな布ナプキンとは、わざわざパンツを脱いでいただくのでなく、

もともとパンツのない人専用ということなのです。

2011年6月14日火曜日

顔認識。

徹夜して仕上げたデータが、一瞬にして吹っ飛んでいった週末。

数えること、今回で3回目。

PCを『お買い上げ時の状態』に戻すまでの潔さが、格段にアップした。

土砂降りの雨によるトタン屋根の爆音の中、

何の予告もない夜約2~3時間の通常停電の暗闇で、

ヘッドライトの明かりの下で料理をして食べる。

それがここ3日間の私の姿。


雨季といわれた4~5月にはほとんど雨が降らなかったのに、6月の局地的大雨。

ケニアでも異常気象なる言葉が発せられている。

異常も続けばいつかは通常になるのだろうか。


さて、今日は一日中布ナプキンを作り続けた。

2人のおばちゃんと本気MAXで、250セット分の生地をカット。


その活動中にグループ所有の某有名日本メーカーのカメラで写真を撮ってもらう際、

『MIHARUの顔に何か問題があるってマークが出る』

と3回もおばちゃんに顔を拭かれた。(ツバとかはつけられてません)

最初は『問題って何かしら?』と思って自分でも何度か顔を手で拭ったが、

4回目にして『それは単に顔認識機能ではないかしら?』と気づいた。

なんと、黒人の顔は顔認識されない。

以前、DSでも同じことが起こっていた。

よって、おばちゃんたちは日本製の上質カメラを持っているにもかかわらず

撮影時に顔認識のサインとして顔が緑の四角に囲まれるのを見たことがなかったのだ。


その後何度挑戦してもおばちゃんたちの顔に認識サインが出ることはなかったが、

人間を飛び越えて、後ろに置いてある猫の置物の顔に認識サインがでていた。

まだまだ認識があまいようだな。
ニヤリとしながら、高技術の伸びしろをそこに見た。

2011年6月11日土曜日

評価。

昨日仕事から帰りPCに向かってだらだら作業していたら、朝が来てしまいまさかの徹夜。

おかげで本日はずっと目の奥のほうが痛かった。


しかし今週を振り返ってみると、立てた予定も比較的順調に進み、

色んなことがめまぐるしく動き出した一週間だった。

その原因は他の隊員の活動報告をエイズ対策会議で聞いたこともあるが、

それよりも何よりも、初めての活動報告会にむけて自身の活動を整理し

その内容の薄さに焦ったことが一番の原因である。


既に完了した活動を黒字、まだ途中のものや予定しているものを赤字で打ち込んだら

どの分野も画面が真っ赤になった。

特に中途半端なままの活動の多さ・・・、この現実はマジで恐ろしかった。

そう、これらの報告会、Tシャツの制作活動については一切聞かれていないのである。



来週末には同期隊員18名で共に行う中間報告会を控えている。

そこに加えての今週の自身のギアチェンジは、

若干、次の中間報告会や既に帰国報告会(早い!?)を視野に入れている感も否めないが

よい報告につながる活動=最終的には任地の人々のためになる活動

ということで、出来るうちに出来ることだけでもがむしゃらやるしかない。


今回、自己不満足感もさることながら

他人の評価が一番の奮起剤になったあたりが、

「結局そこかよ!」

と、自分の未熟さを痛感すると共に、なんとも情けなく感じた今週だった。


ボランティアの真意が問われる日常。




最後にイキナリ企画

心にしみた名言をアニメ「魔女の宅急便」から 


「落ち込んだりもしたけれど、わたし、この街が好きです。」
主人公キキの言葉

何だかんだいいながら、任地ナイバシャにいる日常の中でふと思います。
 

「目に映る 全てのことは メッセージ」
ユーミン主題歌「やさしさに包まれたなら」より


あなたの過ごした今日も、何気なく見てくださったこのブログも、きっと何かのメッセージ♪

 

2011年6月9日木曜日

布ナプキン作り。

 今日は午後から、来週16日の「アフリカンチルドレンデー」のイベントに向けて、布ナプキンを大量生産する作業がはじまった。そのイベントに集まる多くの女学生達に配布するとのこと。

エスタ率いるグループメンバーと共に、初めての作業。

メンバーとは今日初めて会ったが、エスタから何度か私が作ったサンプルを見せてもらっていたようで、
 「あなたがあの布ナプキンのミハルなのね!」と、会うのをとても楽しみにしてくれたようだ。

(なんじゃそりゃ~)

以前エスタと共にナイロビにあるケニアのチャリティ団体の事務所に出向いてこの布ナプキン活動への資金援助のお願いに行ったことがあった。TV出演した際のDVDなどもばっちり持参して。
 
その結果、なんと20万円もの資金がこの活動におりた。

エスタのアピールのうまさ、行動力にはいつも感心する。

そして、私の使い方もとにかくうまい。

注目の集め方や他機関からの信頼のもらい方など、そのどれをとっても、
ただでさえ目立つムズング(スワヒリ語で白人の意味)である上に、JICAという大きな機関に属している私を、どちらの活動にもプラスになるようにうまく使ってくれるのだ。

私はこれにいつも助けられている。

先輩隊員から教えてもらったこの布ナプキンの材料も、エスタなりに出来るだけ紹介したものに近い素材を格安で探してくれたようで、毛布やカバーなどを含めてたっぷり用意してくれていた。

みんなが持ち帰って、とにかく16日までに作れるだけ作るとのこと。

今日はその作り方を、「あの布ナプキンのミハル」が直々に伝授するというわけである。

みんな、かなり真剣に取り組んでいる☆

遊ぶ、エスタ。
ミシンを使ったことがないエスタ。
ヤラセの一枚。

こちらは本物。洋裁職人のメンバー。



「笑うと魂抜かれる」とでも思っているのでしょうか…。
カメラを向けると一切笑わなくなるメンバー達。

今日は少々集まりが悪かったということで、もう一度日を改めて集合するということに。

ということは・・・・・、ついにあれの出番か!?

試行錯誤の上、考案した新型モデル「パンツがなくてもOK!もれない!ズレない!新型布ナプキン☆」!!


想像してみてください。

パンツがなくてもOKな布ナプキン。


「こんなのどうよ!!」って、いいの浮かんだら、是非教えてくださいね。


次の機会、このアイデアを思い切って紹介してみようと考えている。

2011年6月8日水曜日

JICA窓口。

ここ最近、JICAに申請できる現地業務費の使い道を悶々と考え続けている。

準備を進める今も、まだ考え中。

デフォルタートレーシングの第一歩となる患者のデータ管理ソフトの導入にするか、
ユースグループへのHIV/AIDS学校教育トレーニングの費用にするか、
VCT(HIVテスト)への促進に役立つポスター&ステッカーの大量配布にするか、
布ナプキンを作るための材料をどっさり買うか、
センターのフニャフニャの患者ファイルを一新するか、
HIV陽性者の人々へのメッセージを込めたカレンダーを大量配布するか・・・。

どれが最も効果が期待できるだろうか。
 どれを自費をかけてでもやりたいと思うか。

とあれこれ考えながら、今日もマタツに乗って小学校から帰ってきた。

全校生徒3000人を超えるマンモス校の先生は、HIV学校教育プロジェクトを大歓迎してくれて手ごたえ十分。

JICAから中間報告会の通知がきたと病院から連絡をもらっていたので、帰る途中にレターをとりに事務所に寄った。


そこに久々のカウンターパート笑顔で登場。

そして、もっと笑顔で部屋に呼ばれる・・・。

この展開、どっかであったような・・・。

「ミハル、私たちJICAにプロジェクターを
 買って欲しいとおもっているの。」

(はい、きました~~。)

隣のおばさんメンバー、続けて。

「ミハル、私にカメラを買ってちょうだい。」

(ん、ん!?今、私に!?っていっちゃいましたよね。)

こういうの、向上心っていうのでしょうか?

これが、現状。

ミハルとは呼んでいるけど、この人たちには相変わらず私がJICA資金への窓口にしか見えていない。

もしかしたら、キラキラ光って見えているのかもしれない。

プロジェクター・・・・。

この事務所の職員が1日1000シル(破格値)の昼食代をもらいながら

眺めのいい豪華パノラマホテルの会議室を貸しきってやるプレゼンに必要なプロジェクター。

「いつもは病院の借りているから、
      事務所専用のやつが欲しいのよ。」

(じゃ、紙芝居でも作ればいいじゃんよ。
              金ないんだったらさ~。)

とは言いませんでしたが、

「閉店ガラガラ~~~~」っと勢いよく、

JICA資金への窓口を閉めてやりました。

彼女たちのために。というほど深い意味は、もちろんないですけど。

この人たちの立場からなら、お金以前にナイバシャの地域保健分野の体制を変えることはたやすいのに。

それだけ、地域の人やコミュニティの人からは上部組織の人と思われている人々。


こうして、ますます有効に資金を活用したいという欲求を高め、どっと疲れて帰宅。


彼女達からみれば逃せばでかい「JICA資金への窓口」がここを去るまであと10ヶ月。

今度はいつ呼ばれるでしょうか・・・。

2011年6月7日火曜日

計画。

本日は、予定を立てまくりの一日だった。

まず朝イチで訪れたのは、Tシャツ屋のおっちゃんの会社。

予定①
先週のナイロビでの会議において意外にも反響の大きかった「レッドリボンズキンちゃんステッカー」
の制作について大まかな注文内容を伝えた。
エイズ対策隊員の熱い要望?に答えるためにも、素晴しいものを制作したい。
今週の水曜日までにデータを送信しサンプルをいただけることになった。

予定②
次なるTシャツの作成に向けて、Tシャツ自体のクオリティをあげるためにナイロビにあるTシャツ市場の見学に再来週の月曜日に連れて行ってもらうことになった。
Tシャツ隊員としては、大事な活動!?

予定③
そして、日本でも多くの寺の住職が他の職を持っているように、このおっちゃんはTシャツ屋と兼ねて教会の牧師もやっているとのこと。
そのため、ナイバシャ内の学校にもよく行くとのことで非常に詳しく、HIV教室のために今週の木曜日に2つの小学校を紹介してくれる運びとなった。
病院を頼っていては、進む話も進まない。

続いて、HIV/AIDSトレーニングプログラムを持っている2つのNGOへ

予定④
今後予定しているトレーニングの見積書をそれぞれのNGOに今週中に作成してもらう。

予定⑤
出来た見積書を含めた実施案を来週JICA事務所に持参する。

その後、久々にバイロンに会う。

予定⑥
ひょんなことから、今週の土曜日午後にHIPHOPダンスを習い、夜にダンスクラブに行くことになった。

予定⑦
昨日知り合ったサッカー大会の運営者から電話をもらい、次の日曜のファイナルマッチを見学&女子の部への参戦と民族ダンスへの参加が決まった。

予定⑧
バイロンが所属するスカウトグループの活動で、ギターの弾き語りを披露することになった。

その後、エスタ事務所に行く。

予定⑨
今週の水曜日に布ナプキンの普及活動のための布ナプキンをナイバシャ内のお店にて大量製作することになった。

予定⑩
来週の16日は「アフリカの子供の日」ということで、多くの生徒が集まるイベントで布ナプキンの作り方を広め、配布することが決まった。

以上、この場を借りて、覚え書きした今日立てた予定の数々。


忙しそうに見えるでしょ?

しかし、冷静に日本での仕事量と比較すると日本の3分の1以下である実感は否めない。

しかし、一人が起こす変化として、ここでは大きな期待もできる仕事量。


予定は未定。を、念頭において、このうちの4割うまくいったら上出来。


一流打者でも3割5分ということで・・・。


本日、色んなアドバイスをくれたバイロン

お宅訪問中にまさかの筋トレ開始

ドッティ。

今回は病院のユースグループで知り合ったドッテイ(DOTTY)を紹介したい。

彼女はとてもおしゃれで、頭が切れて、行動力のある女である。

ナイロビから帰った日曜の午後、ドッティから誘われてドッテイの地元グループの活動を見に行った。ドッティは3つのユースグループを掛け持ちしている。

実はこのドッティも警察署やエスタの事務所などの場所ではよく会うのだか、最近病院のユースグループには顔を見せていない。

聞くところによると、ユースリーダー選挙戦が5月下旬にあり、それで非常に忙しかったのだということだった。 バイロンもドッティもその選挙に立候補したらしい。
そして、もちろん当選。

どうりで、よく出来るヤツらだとおもった・・・。

そして、これ以上ない助っ人。

その日は、
①IGA(収入向上活動)としてビーズとチャコールを作っているグループの活動を見に行くこと。
②平和を訴えるサッカー大会の様子を見に行くこと。
③ドッティの地元のユースグループの定期ミーティングに参加すること。
④プライマリースクールに学校巡回プログラムの打診をすること。
⑤ドッティのお宅訪問。

の豪華5本立て。

平日よりも、よっぽど活動した日曜の午後・・・。

それぞれ驚いたのは、

①活動を取り仕切っていたリーダーの寛容さ
②地方サッカー大会の集客率の高さと20チームトーナメント準決勝の技術レベルの低さ
③私のために全て英語で話してくれる彼らの優しさ しかし、困難であることに違いはない
④即OK!しかし、東ケニア最大の生徒数を誇る小学校とのことで1学年400人・・・やばい
⑤兄弟は6人、日曜は家族そろって午後はのんびりとのこと

サッカー観戦していた子供達
自称Tシャツデザイナーの高校生登場☆

スーパーの袋でバッグの作成中
君がんばってるね。しかし、それ売れるの?
小学校の教室をかりて週一の会議(一番右がドッティ)

お宅訪問 お土産に卵5ついただきました ありがたい
食用のウサギたち

日曜午前はみんなで教会、午後は家でリラックスが通常スタイルのステキな家族(一番右が長女のドッティ)







充実した日曜だった。