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2011年1月24日月曜日

最先端はここにある。

「アフリカは貧困・エイズ・病気の地域」「永久に発展途上の地域」「多くの援助が必要な地域」

「アフリカは所詮アフリカ」
「アフリカは、この先もずっとアフリカだ」

こんな風に、世界が共通認識している。
思い込ませられて、思い込んでいる。
誰の仕業か?!

当の本人の、アフリカの人々も含めて。
「アフリカだから仕方ないじゃない」
「私たちは、貧困なんだから。」
「お金持ちの国とは、違って当たり前なのよ。」

これでは、やる気も向上心も生まれない。

ケニアにきて、実感することのひとつ。
日本にいたときに見ていたアフリカの情報が、いかに偏ったものであったか。
特に、アフリカの現状をそれほど欲していない人々に伝わるニュースのほとんどが。
無意識に受け取る情報のほとんどが。

確かに、裕福ではない。
しかし、実際に見たアフリカに住む人々の生活は、そんなに悲惨ではない。
日本人と同じく個性がある人々たちが、それぞれに、それなりに生活を楽しんでいる。
明るい人も暗い人も、真面目な人も不真面目な人も、当たり前にいる。

これも、まだ半年で実感しているだけのこと。
まだ、知らないことが眠っているアフリカの素顔。


ということで、今回はJICA専門家のDr.杉下先生との最終打ち合わせで、
HIV/AIDSプロジェクトチームの運営委員4人がキスムの中華料理店に集まった。
私たちが先生に直接会うのは2回目。

「もう一度会って話を聞きたい」という思いが一人残らず一致した結果である。

そう思える人との出会いの数が、年を重ねるごとに多くなってきている気がする。

そして、大学時代にお世話になった教授と話したことを実感する。
人生とは出会いそのもであることや、
言葉に宿る魂「言霊(ことだま)」のもつパワーについて。

言葉にしてみること。
言葉にして発し続けること。
言葉にして誰かと共有すること。

これによって、実現する可能性が大きくなること。
それを、また実感させてもらえた夜だった。

この杉下先生の言葉、これがどれも心に深くしみる。
というか、衝動に駆られる。

「何かやってやろう。自分がやらねば、誰がやるんだ。」

という、普段自分が心の中に持ってはいるけれど、
なかなか表立って発することのない気持ちやアイデアを突き動かされてしまうのだ。

「協力隊員こそ、世界の最先端。
 
 いま、あなたたちの目の前にいる
 カウンターパートが変わることこそが
 世界を変える、大事な最初の一歩なんだよ。



 日本の中でどれだけ一生懸命働いても、
 世界は何も変わらない。
  
 だからThink Grobally, Act Locally.なんておかしい。
 
 いうならば Think Locally,Act Grobally.だ。
 
 いかに地域の抱える問題に対して考え、
 いかに世界的に動くか。
  
 ここに迫れるのが、協力隊員。



 目の前にいるカウンターパートを変えることこそ、
 世界を変える最初の仕事だ。」  

何も、日本で働くことが無意味ということではもちろんない。

ただ、世界に対して興味を持ち、日本を一歩踏み出した私たちにとっては
ポンっ(いや、ドーン)と背中を押してくれる言葉がたくさんあった。

今回、私たちが企画するワークショップの大目玉は、マインドセットチェンジ。
「心のあり方を根底から変えよう」
「今までの価値観をぶち壊し、新しい価値観と出会う。」というような意味。



今回作成したワークショップのポスター

各エイズ対策隊員が同僚と共に参加する
ワークショップで、主役はケニア人。

「日本モデル」でも「アメリカモデル」でもない、
「アフリカモデル」を創造する。

どんなワークショップになるか、
どんな変化に繋がるか、
または全く変化しないか。

とても、楽しみである。 


そして、終盤はアフリカの医療と切っても切り離せない
妖術の話にまで及び、

今もアフリカにある呪いの世界や魔術師の存在、
パワースポットにいるヒーラーの話なども聞き、

ならば翌日いってみようということで、
急にパワースポットに行くことになり、
宇宙人と遭遇するという・・・。













まぁ、とにかく楽しい週末だった。

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